福岡・北九州の編集プロダクション ポケット★プロ

coffee break (2011/01~04)

 

 

 

 

 

 

ブログ・のようなもの。

一休み、ひとやすみ。


海棠桜の気持ち

 

いつもの光景なのに、見逃していたことに気づき、はっとすることがある。

 

今週末がチャンスだと、2年前にも行った宗像は鎮国寺でお花見した。

 

淡いピンクが少し濃い海棠桜に、写真の板書きが掛けてあった。

何度も見たはずなのに。。。

 

今年の桜は特に美しい。

年をとるごとに、植物の尊さが沁みる。

 

(2011/04/10)

 


夜宮公園@北九州
夜宮公園@北九州

ずっとウソだった song by 斉藤和義

 

『ずっとウソだった』

 

この国を歩けば、

原発が54基 教科書もCMも言ってたよ、安全です。

 

俺たちを騙して、

言い訳は「想定外」 懐かしいあの空、くすぐったい黒い雨。

 

ずっとウソだったんだぜ

やっぱ、ばれてしまったな ホント、ウソだったんだぜ

原子力は安全です。

 

ずっとウソだったんだぜ ほうれん草食いてえな ホント、ウソだったんだぜ

気づいてたろ、この事態。

 

風に舞う放射能はもう止められない

何人が被爆すれば気がついてくれるの? この国の政府。

 

この街を離れて、うまい水見つけたかい?

教えてよ! やっぱいいや... もうどこも逃げ場はない。

 

ずっとクソだったんだぜ

東電も、北電も、中電も、九電も もう夢ばかり見てないけど、

ずっと、クソだったんだぜ

それでも続ける気だ ホント、クソだったんだぜ

何かがしたいこの気持ち ずっと、ウソだったんだぜ

ホント、クソだったんだぜ

 

※「ずっと好きだった」をセルフカバー

 

(2011/04/07)

 

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春♪ スタート!

 

エイプリルフール、できたてホヤホヤの保育園を取材してきました。

 

か、可愛いっ♪ 床が気持ちいいっ

 

おむつからパンツに変わる練習トイレが、きゃー

 

廊下の一角が、オモチャの部屋になってるっ

 

ずーっと騒ぎながら写真を撮っていました。

 

もっと写真の腕前をあげねばならんなと思いつつ。

 

真面目なコメントは後回し。

 

とにかく写真をアップしておきます。

 

資料用にざぁっと撮ったものなので、粗い点はお見逃しくださいw

 

頼もしい園長先生率いる花乃路保育園@若松、オープンです!

 

 

(2011/04/05)

 

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これからのこと

 

東日本大震災が起きて2週間が過ぎました。

前にアップした日から、たかだか1ヶ月。

なにか書こうとするたびに、私の周りでいろいろなことが起こりすぎました。

 

いま、強烈に思うこと。

 

それは、家族や友達を日々大切にして生きていくこと。

私に出逢った人が幸せだと思っていただけるように生きていくこと。

 

ただそれだけでいいんじゃないかと思っています。

それだけでも大変なことなのですが。

 

もちろん、自分に関わる人以外のことを放っておくということではありません。

 

下記は、さきほどツイッターで見かけた、ある看護師のブログです。

 

JKTS 

~被災地へ医療スタッフとして行ってきました。

短い間でしたが貴重な体験となりました。~

 

(このブログは、並みいる強豪・速報ページを押しのけ、

週間アクセス7位だったことが後日分かりました)

 

知人も3日間の予定で東北を巡回診療中です。

医療従事者でも建設関係者でもない私に

いまできることはなにかと模索しています。

 

(2011/03/27)

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心打つもの

昨年末から、人前で話す機会が増えています。
喜ばしいというよりも、襟を正す思いのほうが毎回強くなっています。

そんな折、とある講習会の打ち合わせで軽い衝撃を受けました。

わたしも編集者の端くれ。
少しはモノの良し悪しの区別はつきます。
(そうでなくてはお代もいただけません)

ショックの元は、介護事業に関わる方のチラシ文でした。

広報に関する予備知識がほとんどない方と伺っていましたが、
その文章たるや唸るものがありました。

広報は、その意味において作り手の意図がはっきり打ち出せていないと

意味を成しません。
しかも、あっという間にインターネットが普及して、
玉石混交の情報が氾濫する現代。
広報のハードルはどんどん上がっています。

しかし、彼はそのハードルを軽々と越えていると私は思いました。

なぜか。

 

伝えたいと思う真情が、技術云々という小さな枠を蹴飛ばしていたからです。
素直に伝えたいことを書き連ねただけ。

介護に対する真摯な態度、誠実な眼差しと思いやりが文章の隅々に溢れていました。

きっと、彼は本業でもプロとして立派な仕事をされているのでしょう。

利用者はもとより、そのご家族やケアマネージャー、所員にいたるまで、

周囲の皆から信頼されているだろうと思います。

少し羨ましいと思いました。
プライドをもって、でも奢ることなく取り組むということとは何か。
と同時に、私も一職業人としてもっと勉強しなくてはと思い直しました。

ここで名文のひとつをご紹介。
ご存知の方も多いと思いますが、野口英世博士の母シカが愛息に送った手紙です。
「シカの手紙」は、名文には文法や技量など問題ではないという証です。
こんなことを書けば身も蓋もないのですが。

心打つ仕事は、邪心なく没頭することで生まれるものだと
図らずも思い知った出来事でした。


(2011/02/28)

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追記:若冲も其一も雪佳も

「着眼点あるいは発想の独自性」。
そこが、今回わたしのお気に入りフォルダに追加した琳派の共通点。

特に、神坂雪佳(かみさかせっか)の『金魚玉図』には、連れと二人で見入ってしまった。

面白い、楽しい、涼しい、とにかく心地いい。


葭簀(よしず)に見立てた掛け軸で涼を味わう。
明治から昭和初期にかけて活躍した風変わりな芸術家らしいが、なんとも粋じゃありませんか。

追記と称して、わざわざ書き足しているのは、空中でゆらゆらする金魚と向きあったそのとき「ポニョ」を思い出したことを書き忘れたからだ。

連れも同じだったらしく、二人で「きっと、宮崎駿はこの画を観たことあるよね!」と言いあったほど。

それにしても、この画を紹介するとき、肝心の葭簀を抜きにして画像を掲載するのはいかがなものか。
金魚はもちろんだが、この掛軸にわざわざ涼を描き込んだ葭簀あっての面白さだろうに。

ということで、ぐぐっても少し暗い画像しかなかったけどご紹介。

 

(2001/01/20)

 


神坂雪佳『金魚玉図』
神坂雪佳『金魚玉図』

若冲ではなく其一や雪佳

小正月。
綿雪舞い踊る山の上の北九州市立美術館で、

やまと画を堪能してきた。

「京都 細見美術館 琳派・若冲と雅の世界」。
数年前、太宰府の九州国立博物館で催された大掛かりな若冲展とは一味ちがうコレクションだった。

若冲はもちろん、琳派を代表する酒井抱一のほか、
鈴木其一や神坂雪佳などの個性がそれぞれ分かりやすく楽しめて、
久しぶりに新たな贔屓ができた。

大胆な構図に粋を感じる鈴木其一は、

デフォルメされた草花の繊細な息遣いが好きになった。
一方、茶目っ気をも感じる神坂雪佳も、

やまと画の面白さと洒脱を教えてくれたようで嬉しい。
まさかエルメスのカタログに取り上げられた画家とは。

 

二人とも当たり前のように水墨画の技法たらしこみの筆使いも艶やか。

 

きっとこれまで何度も観たに違いないが、
小さなハコでゆっくり鑑賞できたことが幸いしたのか、
その名前と画をセットにしっかり刻み込んだ。

さらに、表装に図柄を描き込んだ「描表装」が格別面白い。
雪佳は、正面から金魚を捉えたユーモラスな画を葭簀(よしず)に見立てて描き込んだ掛け軸で涼感をほほえみを誘う。

細やかな筆致も豪華な絵物語も、描表装が見事に格上げする。


忘れてならないひとがいた。

心も画も丸い芳中は、華やかな琳派のなかにあって和む。

この琳派の天才たちの軽やかさはなんだろう。
画が軽いというのではない。
確かな技術や伝統を踏まえて、二次元を軽々と超えて見せる大胆さ・楽しさ。
歌舞伎の名士たちが、舞台だけではなく映像の世界でも圧倒的な存在感で魅力的であることと通じるのだろうか。

京都は平安神宮のそばにある細見美術館の名品は、
北九州市立美術館で2月13日(日)まで鑑賞可能。

また、この時期には北九州市立美術館の冬のコレクション展が催されている。
モーリス・ド・ヴラマンクの「雪」、東山魁夷の有名な「凍池」、岸田劉生や梅原龍三郎の人物画など展示中。こちらは3月6日まで。

(2011/01/16)

 


あけましておめでとうございます


福岡では珍しい雪の大晦日を経て、卯年の元旦。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

思えば、昨年は多くの方々に出会い、見守られ、励まされた一年でした。

本年はその叱咤激励を糧に、

より一層精進せねばと意気込んでいるところです。

とはいえ、私をご存知の方は「マイペースでね!」と
肩を叩いてくれるでしょうけれど。

ところで、日頃、名言とはおよそ縁のない私ですが、
昨年末出会った言葉が刺さりました。

 


  とどまるな、自分自身が自分の夢であれ。
    そして、旅する地すべてに感謝せよ。
                by ゲーテ


なにをいまさらと笑われる向きもあるかもしれません。

でも、それも人生さと開き直るひともいます。
現にここに。

 

実は、ここ数年考え続けてきたこと、思いめぐらせてきたことを

少しずつ実行に移す時季にきたのかしらと思っています。


今年も跳びはねてご面倒をおかけするかもしれませんが、
私に関わる方々、平にご容赦のほど。

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします!



(2011/1/1)

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