2015年もよろしくお願いいたします

初夢はいかがでしたか?

 

わたしは除夜の鐘の映像を横目にあっさりぐっすり寝入ってしまい、

ラジオ体操の音楽でハッと目覚めてしまいました。


いつもなら寝床でモゾモゾするにも関わらず、「これは正月から縁起がいい!」と飛び起きて、

いつもの姿勢正しいお姉様方と

いつもはコメントだけの先生方との新春特別仕様のコラボレーションを5分程度だけ楽しんで

「今年もしっかりラジオ体操を続けよう♪」と誓ったら、

なんだかホッとしてまた布団にもぐりこんだ朝でした。


夢はいずこへ。



 とにかく、ここはやはり「一年の計は元旦から」。

本年も自分なりにコツコツ取り組み、チャレンジし続けます!

ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします!!

 

ところで、昨年暮れ、嬉しいことがありました。

 

きっかけは、数年前、東京で時間がぽっかり空いた友だち数人を連れて

美術館めぐりをしたこと。

絵画や美術への造詣が深いとはいえないまでも、

私なりの楽しみ方をざっくばらんに語り合いながら歩いたのです。


絵や美術品の蘊蓄というよりも、美術の専門家ではない私が気になること。

たとえば、絵のある部分的な些細な造作・無造作、

豪華だったりシンプルだったりする額縁の選択、

繊細な照明の塩梅、鑑賞後のグッズや食事の楽しみ等々。

 

そのときのことが「とても楽しかった」と友人。

それまではまったく関心なかった世界が実は身近に楽しめるものだと分かり、

出張のたびに隙間時間をぬっては美術館・博物館めぐりを楽しんでいるそうです。

 

そうしてそこここで買い求めた絵はがきを年末にどさっと贈ってくれました。

新年初アップの上記画像は、友人から贈られた絵はがきの一枚。

中には、わたし好みのものや「そうきたか」と笑えるものもあり。

 

NHKの『日曜美術館』で予習したり、

もともと読書家なので美術本をあれこれ読むのが楽しいと

嬉しそうに話してくれました。

 

とても嬉しかったのは言うまでもありません。

 

でも、自分の楽しいこと嬉しいことが、ほかのひとの楽しみや喜びになり、

こころ豊かな日々を過ごす一助になるなんて、

わたし自身さほど深く考えてなかったのではないか。

そんな気がしました。

 

いいえ、考えていなかったわけではないのですが、浅かった気がしました。

伝えることを生業としているのに、お恥ずかしい。

 

年を経ると、自力ではどうしようもないことに落ち込んだり、

なにかしら気分が沈んだりすることが多くなります。

 

そこで、もうひとつ、もっと踏み込んでいけないものか。

いままでとは違う視点に立つことができないか。

「挑戦」とは異なる視野で動けないものか。

友人の絵はがきが教えてくれているようです。

 

この絵はがきは、歌川広重の「浅草田圃酉の町詣」。

浮世絵史上最大のシリーズ『名所江戸百景』のひとつです。

遠くに富士山を配し、猫が窓の外を眺めるこの部屋は? 主は??

気になる方は、ぜひ文明の利器を思う存分ご利用ください。

広重得意の江戸の粋なトリックが楽しめます。

 

この絵は、昨年の新春にテレビでも紹介されたようです。

NHK「日曜美術館」

江戸の肖像画~広重「名所江戸百景」~

 

この絵はがきをチョイスした友人にも笑ってしまいました。

 

初春の嵐とでもいうような小雪がちらつく新年の幕開け。

気を引き締めて生きたいと思います。

どうぞみなさまご自愛のほど。

 

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。