夏の終わりに ~『風立ちぬ』と寂聴さん~

風立ちぬ

お元気ですか。

 

お盆が明けたら、さっさと夏休みが終わりました。

台風を置き土産に。

 

秋が来る前に観ておきたかったスタジオジブリの最新映画

風立ちぬ』を観てきました。

 

切ないのひとことだけでは表現できません。

 

愛と情熱と反戦

 

 

映画人の凄味を観た気がします。

 

アニメーションなのに、動画ではなく、

ほんの数秒間の静止画に込めた平和への渇望と科学者の苦悩。

 

一言の台詞もない、主人公が壊れた飛行機の前に佇む後ろ姿の一枚にです。

 

これは強烈なインパクトを残しました。

 

この映画に関しては賛否両論あるようですが、芸術性はもちろん、

他者に考えさせてこそがクリエイターだと思っています。

 

娯楽性もあり、話題性もあり、映画として成功しているのではないかとも思います。 

 

 

戦後を忘れて戦前に駆け込もうとしているかのような昨今。

 

平和を考えざるをえない8月に、戦闘機ゼロを発案した科学者の苦悩を

フィクションとはいえ垣間観れたことは、自分自身の死生観を反芻するに余りありました。

 

とにもかくにもジブリは風の映画ですね。

 

 

話はかわって、作家の瀬戸内寂聴さん。

 

御年91歳ながら、先日出演していたテレビ番組で「お肉ダイスキ♪」と

目を輝かせてパクついていらっしゃいました。

 

その食欲たるや羨ましいほど。

 

一昨年の東日本大震災前に体調を崩して起き上がるのも一苦労だった影など微塵もない。

 

「今夜死ぬかもしれないから(悔いないように)食べて話してやることやっておきたい」とか。

 

出家されてからのほうが一段と可愛くなられた気がするのは気のせいでしょうか。

 

 

「生き切る」を考えた夏の終わりでした。

 

さて、今日から9月です。

 

2013年も残り3分の1。

 

どうせ毎年あれこれ悔いが残るなら、少しでも減らしておきたい(笑

 

 

ホームページも少しずつ変えています。

 

愉しみながら自分なりにがんばっていきたいものです。